診療科目
心療内科・精神科
診療時間
予約について
再診の方は予約は不要です。
初診の方のみ予約をお願いします。
事前にお電話ください。
初診の診察には30分以上のお時間がかかりますので、再診の方を先に診察するなど、予約があっても30分以上お待たせすることがあることをご了承ください。
主な診療対象疾患
うつ病(双極性障害)
現代社会はストレスに溢れています。
ストレスがうまく解消されないで、心と体のバランスが崩れ、心身に不調をきたすことは誰にも起こり得ます。下記のような状態が長く続いている場合は、うつ病かも知れません。早めに治療を始めるほど回復も早いので、一人で悩まず早めにご相談ください。
- ・抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- ・何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- ・疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- ・イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- ・悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値が無いと感じる
- ・思考力が落ちる
- ・死にたくなる など
不眠症
不眠症は睡眠障害の一種で、睡眠トラブルのために日常生活に支障をきたす状態になり、しかもそれが慢性的に続く疾患です。不眠症を放置すると日中の集中力や注意力の低下を招き、精神的、肉体的疲労をよりひどくしてしまうため、早めの対処が必要です。
不眠症は、下記の4つに分けられます。
- ・入眠障害
- 寝つきが悪く、なかなか眠れず(30分~1時間以上)、ただ一度眠ってしまえば朝まで眠れることの多いタイプです。
- ・中途覚醒
- 寝つきは良いものの、寝ている途中にトイレなどで起きてしまうと、その後眠れなくなってしまい、熟睡感が得られないタイプです。
- ・熟眠障害
- 十分な睡眠時間をとっていても眠りが浅く、目覚めたときに熟睡感が無いタイプです。
- ・早朝覚醒
- 寝つきは良く、すぐ眠れるものの、朝早く目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。
パニック障害
何の前触れもなく、突然に息が苦しくなる、めまいや動悸などに襲われるといった“パニック発作”を起こし、そのために生活に支障をきたしている状態がパニック障害です。
下記のいくつかの症状に当てはまる場合は受診をしましょう。
・動悸・心拍の増加・発汗・震え・息苦しさ・窒息感・胸の不快感・嘔気や腹部の不快感・めまい・現実感の喪失・自制できない恐怖・死への恐怖・感覚麻痺やうずきのような異常感覚・冷感や熱感
社交不安障害
たとえば結婚式でスピーチをするときなど、人前に立ったときの緊張・あがりは誰にも経験があるのですが、社交不安障害(SAD)の患者さんは、人と接するあらゆる社交的場面や「人前で話す」「電話に出る」「注目を浴びる」などの特定の状況で行動する際に、不安な気持ちや、そこから立ち去りたいという強い衝動、ひいては恐怖感さえも抱きます。
日常生活・社会生活に支障をきたす場合もあるので、早めの治療が重要です。
適応障害
適応障害とは、就学、就・転職、結婚・離婚など、自分の置かれた新たな社会環境にうまく慣れることが出来ず、抑うつ気分、不安感、不登校、職場不適応、出勤拒否、対人トラブルなど、さまざまな症状や問題が現れて、社会生活に支障をきたす疾患です。
新たな環境において、以下のような症状を感じられたら適応障害の可能性があります。
・不安・抑うつ・イライラ・悲壮感・混乱・攻撃的になる・不眠・食欲不振・動悸・過呼吸・欠勤・過剰飲酒・ギャンブル中毒・ひきこもり など
自律神経失調症
自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っており、呼吸、体温、血管や内臓などの動きをコントロールしています。通常は交感神経と副交感神経が、バランスをとりながらうまくはたらいていますが、ストレスや疲労、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活習慣などにより、このバランスが崩れてしまうことがあります。この状態を、自律神経失調症と呼んでいます。
薬物療法やカウンセリング以外に生活改善が必要となります。
主な症状
・睡眠障害・微熱・肩こり・手足のしびれ・息苦しさ、動悸・食欲低下・冷えやほてり・イライラ、不安・めまい、立ちくらみ、耳鳴り、頭痛・腹痛、下痢、便秘・血圧や脈の異常・疲労感、倦怠感 など
強迫性障害
強迫性障害は、ある考えや行為にとりつかれてしまい、本人が「こだわりすぎ」なことは自分でも十分に自覚しているにもかかわらず、どうしてもそれを排除することが出来ず、日常生活に支障をきたす、こころの病気です。
例えば、手を何度も洗わずにいられない、ドアのカギをかけたかどうか何度も戸締りを確認するというものです。戸締りなどは、安全を確保するために誰でも行う行為ですが、それが毎回何回も確認しないと気がすまない状態になると、日常生活に支障をきたすことになり、何らかの治療が必要となります。
統合失調症
統合失調症は、多くは10代~30代に発症する精神疾患で、「幻覚」や「妄想」といった症状が特徴的です。この病気は脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳」の機能障害と考えられており、およそ100人に1人弱の割合で発病します。
◆幻覚・妄想の症状
- ・誰かに見られていると感じる。
- ・誰も知らない人の声が聞こえて自分を批判してくる。
- ・自分の考えが世間に知れわたっていると思う。
- ・道路を歩くと皆がじろじろと自分を見る。
- ・自分の考えがまとまらない。
「発症早期の治療」が重要であることは認められています。おひとりで悩まずご相談ください。
身体表現性障害
身体表現性障害とは、頭痛や吐き気、下痢、便秘、疲労感などの身体症状が慢性的に繰り返し発症するが、通常の医学的な検査では原因が分からず、むしろ心理・社会的要因によっておこる障害のことです。身体感覚に敏感で、物事を悲観的にとらえやすい繊細な方や、心身の過労や身辺の環境変化がストレスの要因になっていることを認識しにくく、言葉で表現できないような方に症状が表れやすいと言われています。
身体表現性障害は、精神療法や薬物療法、職場や家庭などの環境調整によって治療します。
心身症
心身症とは、精神的ストレスや対人関係など、心理・社会的要因がその発症や経過に大きな影響を及ぼしている“体”の病気です。
たとえば、仕事がどうにもうまくいかない、家庭生活で嫌なことが続く、大切な人と死別したなど、心理的要因や過剰なストレスによって発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが、これに相当します。
一般的な全身疾患とは異なり、心理的な要因が関与しているため、身体的な治療だけでなく、心と体の両面から治療する必要があります。
認知症
認知症とは、後天的な脳の器質的障害により、いったん発達した脳の機能が低下した状態でアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などに分けられます。
- ・何度も同じことを言ったり、聞いたりする
- ・慣れている場所なのに、道に迷った
- ・以前好きだったことや、趣味に対する興味が薄れた
- ・鍋を焦がしたり、水道の閉め忘れたりが目立つようになった
- ・以前より怒りっぽくなった
こうした症状には単なる加齢による場合と認知症の初期段階の場合とがありますので、一度受診なさるようお勧めいたします。早期発見、早期治療で進行を抑え、症状を軽くすることが大切です。